虫刺されについて
みなさんこんにちは。最近暑くなってきて半袖を着る機会が多くなり、虫刺されのご相談が増えてきました。そこで今日は虫刺されについてお話しします。
虫刺されとは
虫刺されによる皮膚炎は、主に3つのタイプに分かれます。
・針や牙などでの刺咬による物理的刺激で起きる炎症
・皮膚に付着あるいは侵入した有毒物質による科学的刺激で起きる炎症
・刺咬や吸血などで皮膚に侵入した有毒物質や唾液腺物質によるアレルギー性炎症反応
最近ご相談の多い蚊とブユについてお伝えします。
蚊
特徴
都内では10月頃までアカイエカやヒトスジシマカなどのが多くみられます。
アカイエカは夜間に吸血する性質があるので睡眠中に刺されやすいです。
トスジシマカは、公園や雑木林、草の茂みなどに生殖しており昼間に刺されることが多いです。
刺されやすい場所
顔や首、四肢などの露出している部分
症状
小児は強い腫脹や水疱が出ます。
刺された当日~2日後に痒みを伴う紅斑と丘疹、膨疹が出ます。
治療
症状が軽い場合は自然軽快を待ちます。
炎症が強い場合はステロイド外用薬を使用します。
ブユ
特徴
都内では4月から10月にかけて多く見られる。特に夏に高原や川沿いのレジャーに行かれた際など、朝夕や雲天時に多数のブユに吸血されます。
刺されやすい場所
露出した足や腕の部分
症状
吸血中は、自覚症状がなく、小出血点が見られる。
個人差がありますが、刺された翌日に強い腫脹が出ます。痒みが長引くのも特徴です。
治療
軽度であれば、ステロイド外用薬を使用する。
腫脹を伴う強い炎症の場合はステロイド内服薬を併用する。
小さいお子様は、大人に比べ症状が強く出ます。
その為、早期でお薬を使用することにより、悪化せずに治すことができます。ステロイドの
外用薬は部位や症状により使用できるランクが変わりますので自己判断で使用せずご相談ください。また、当院ではお勧めの殺虫剤なども紹介できますので何が良いのかわからない方ぜひご相談いただければと思います。